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悲惨!母親にレズとカミングアウトしたときの反応がヤバかった話

 2017/03/07 レズビアン
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あなたは、両親や友達、会社の同僚にカミングアウトしているでしょうか?

「私は、レズビアンです」こうカミングアウトすることは、そんなに簡単なことじゃありません。

相手がどんな反応をするか、カミングアウトしたあと相手の態度が変わってしまったら…。

こんなことを考えると不安になってしまい、なかなか気軽にカミングアウトできる女性は少ないでしょう。

私は、レズビアンですが、気軽にカミングアウトすることはありません。

ですが、実は、数年前勇気を振り絞って母親にカミングアウトしたことがあります。

今回は、その生々しい母親へのカミングアウトしたときの様子や経緯をご紹介したいと思います。

これを読むことで、カミングアウトされた家族がどんな反応になるか。

カミングアウトのメリットとデメリットなどについても、知ることができますよ。

 

母親に「レズです」とカミングアウトしました

私が、母親にカミングアウトしたのは、たしか32歳のときです。

ちょうど母親が、私の住む東京に遊びに来ており、そのときに「今回こそカミングアウトしよう」と決めていたんです。

でも、昔は、「わざわざ、自分がビアンであることを言う必要はないやろう…」こんな風に思っていました。

「わざわざ、トラブルになるようなこと言っても面倒やし…。私は、カミングアウトはしない」こう思っていたのです。

でも、実家に帰るたびに母親にお見合いを勧められたり。

兄や姉に子供が生まれ、兄弟の中で独身は私だけになったり。

周りの同級生は、ほぼ結婚し、独身は本当に私だけになったり。

どんどん、母に嘘をつくことに疲れてきたんです。

うちの母は、そこまでガツガツ結婚について私に意見してくる方ではないのですが、「付き合ってる人とか、おらんの?」こんな風に質問されたこともありました。

その当時、私には彼女がいましたが、「うん…、付き合ってる人はおるけど、今は仕事が楽しいから結婚はまだ先かな…」。

こう答え続けていました。

  • もし、「恋人を紹介して」と言われたら、どう答えよう?
  • もし、「孫の顔を見たい」と言われたら、どう答えよう?

こんなことを考えた時期もありました。

そして、32歳を超えた頃、、、「もう、嘘をつき続けるのは、面倒…」。

こう思うようになっていったのです。

だから、ある年の春、私は母親に「私は、レズビアンです」とカミングアウトしたんです。

 

悲惨…カミングアウトしたときの母親の反応は?

カミングアウトした場所は、私の自宅でした。

ちょうど、母が東京に遊びに来ていたので、この機会に「カミングアウトしよう!」と私は心に決めていました。

そして、母が東京に帰るその日。

その日は、スカイツリーに登りたいという母の観光に付き合うため、9時くらいには、2人とも起きて準備をしていました。

朝食を食べ終わり、家ですこしゆっくりしているとき、私は覚悟を決めて母に話しかけたんです。

  • 私「お母さん…、話があるねんけど…」
  • 私「びっくりせんといてな…」
  • 母「なに?」

母は、何を言われるのか少し怖がっているようにも見えましたが、私はかまわず話を続けました。

  • 私「うち、今は付き合ってる人おらんねんけど…」
  • 母「うん」
  • 私「うちな、女の人が好きやねん」
  • 母「え?…」
  • 私「だから…、あの…、恋愛対象が女性やねん。男性じゃなくて女性が好きやねん…」
  • 私「ずっと、お母さんには言おうと思っててんけど、なかなか言えなくて…」
  • 私「もう、お母さんに嘘をつき続けるの嫌やねん」
  • 私「だから、思い切って言おうと思ってん」
  • 母「………」
  • 母「………」
  • 私「びっくりした?」
  • 母「………」
  • 私「びっくりしたよな?(笑)こんなこと急に言われても、困るよな…」
  • 私「ごめんな。急に変なこと言って」
  • 母「………」
  • 私「なんか言ってーな」
  • 母「………」

母親の反応は、見事に無言…無反応…。

いや、反応できなかったのだと思います。

私の母は、当時60代。

母の世代には、同性愛は理解できなかったのかもしれません。

私は、ずっと無言で地蔵にように固まっている母をどうにかして笑わせることはできないかと、あの手この手で冗談を言い続けました。

でも、母は最期まで表情を崩すことはありませんでした。

ずっと、下を向いて無言で私の声が聞こえているのか聞こえていないのか。

とにかく、ずっと地蔵のようにガチガチに固まっていたのです。

私は、たまりませんでした。

母が、私のカミングアウトに全く反応しないこの空気が。

そして、猛烈に「言わない方が良かったんじゃないか…」「カミングアウトは、私の自己満だったのでは…」。

「ただ、母を困らせてだけだったのでは…」「母に大きな大きなショックを与えただけだったのでは…」こんな強烈な後悔に襲われていました。

「どうしよう…どうしよう…」と考えているうちに、時間はどんどん過ぎて。

母が黙り始めてから、1時間たつかたたないかのころ、私たち2人は、スカイツリーに出掛けることになりました。

とうとう母から、私がレズビアンであることについての感想やコメントは、聞けることはありませんでした。

悲惨でした。

母に泣いたり怒鳴られたりされるよりは、ましだったのかもしれません。

でも、全くの無反応よりは、泣かれる方がまだ楽だったかもしれない。

まだ、怒鳴られる方が楽だったかもしれない。

そうも思いました。

この日は、本当に悲惨でした。

母との心の距離を人生で1番感じた日だったかもしれません。

母が何を考えているのか、全く想像するこすらできなかったからです。

そして、その日は、スカイツリー観光をごくごく普通に楽しみ(スカイツリーの話をしたとき、はじめていつもの母に戻りました)、東京駅まで母を送り、そのまま私のカミングアウトは終わったのです。

そう、私のカミングアウトは、私のただの自己満足で終わってしまったのです。

「母を困らせただけだったんだ…」

私は、その日の夜、そう思いどん底に落ちた気分でした。

 

後日、母親から手紙が届き号泣…

カミングアウトしてから、何日がたったのでしょうか。

母から、1通の手紙が届きました。

母親らしい押し花の封筒に、便箋が3枚ほど入った手紙です。

その手紙をポストで見つけ、私は部屋に帰り、すぐに開封しました。

そして、手紙を読み始めて数秒後、涙が、涙が止まらないほど号泣していました。

その手紙の書き出しには、こう書かれていたからです。

「ずっと、気づけなくてごめんね…」

そう、私の母は、自分を責め続けていたのです。

私が、同性愛だったことをずっと隠し続け生きてきたことについて、きっとそれを想像したのでしょう。

そして、それがどれだけ辛いことだったかを想像してくれたのでしょう。

そして、気づけなかった自分を責め続けていたのです。

その手紙は、まさに私への謝罪の手紙だったのです。

私は、自分の浅はかさに本当に自分が嫌になりました。

だって、私はカミングアウトした後、なにも反応しない母親に対して「少しくらい反応してくれてもいいじゃないか」こんな気持ちを持っていたからです。

でも、母は、ずっと地蔵のようにガチガチに固まりながら自分を責め続けていたのです。

それに、私は気づくことすらできなかったのです。

私は、すぐに母にメールを出しました。

「お母さんは何も悪くない。何も。これは自然なことだから。誰も悪くないことやから。困らせて本当にごめん。お母さんの子供で本当に良かった」

ガラにもなく、長い長いメールを母に送りました。

この日ほど、母親のことを愛おしいと感じたことはなく、この日ほど、母のことを「1人の人間なんだ」と感じたことはありませんでした。

私は、この日から母のことを本当に愛おしく感じるようになったんです。

 

「レズです」とカミングアウトするメリットとは?

結果論です。

完全に結果論ですが、私は「母親にカミングアウトして良かった」と心から思っています。

なぜなら、ずっと私は両親と心の距離感を感じて生きてきたからです。

両親に本音を言えない…。

これは、レズビアンであることだけじゃなく、他のことでもなぜか両親に本音を言えず、いつも一歩引いた態度で接していました。

だから、両親と接していても、どこか他人と接するのと同じような気持ちを抱えて生きていました。

それが、カミングアウトをきっかけに「母は、この世にたった1人しかいない」こう感じることができたのです。

母が、どれだけ自分のことを大切に思ってくれているかを知ることができた。

その愛情の大きさを32歳になって初めて感じることができた。

それから、私は母親にも父親にも、心から優しく接することができるようになったのです。

本当の家族として。

だから、これは完全に結果論ですが、私はカミングアウトして本当に良かったと思っています。

ただ、母親の手紙には、こうも書いていました。

「お父さんには、言っていないから」

私の父は、そこまで頭が固い方ではないと思います。

でも、当時もう父親は70代でしたので、母は父には「理解できない」と判断したのかもしれません。

また、当時、父親はアル中の治療を受けていたので、それどころではなかったのかもしれません。

今も、父は私のセクシャリティを知りません。

きっと、知らずに死んでいくのだと思います。

ただ、これは母が望んだことなので、私もこのまま父には何も言わずに接していこうと思っています。

「レズビアンです」と母親にカミングアウトした私だから言えるカミングアウトのメリット。

それは、本当の家族になれたことです。

きっと、カミングアウトしなければ、私はずっと母のことも父のことも、どこか他人のような態度で接し続けていたのでしょう。

それは、目に見えて分かる事実です。

私にとって、こんなに大きなメリットはもうないのではないかと言うくらい、「本当に家族になれてよかった」と今は思っています。

 

「レズです」とカミングアウトするときのデメリットとは?

でも、カミングアウトにはデメリットも存在します。

私の場合は、当日の悲惨な気まずさだけでしたが、実際にカミングアウトしたレズビアンやゲイの方には、もっと悲惨な状態になっている人もたくさんいます。

  • 家を追い出された
  • 勘当された
  • 泣かれた
  • 病院に連れて行かれそうになった
  • 実際に病院に連れ行かれた

本当に、このような現実になっている人がいるのも事実です。

だから、カミングアウトすることが、一概に私のように良い結果を生むとは限りません。

 

レズビアンが、家族にカミングアウトするときの2つの注意点

もし、あなたがカミングアウトすることを考えているのなら、下記のことをまず考えてみてください。

  • あなたの親は、同性愛という生き方を受け入れられる価値観の持ち主ですか?
  • あなたの親は、カミングアウトに耐えられる精神状態ですか?
  • あなたと親は、あなたとしっかり向き合ってくれる親ですか?

そして、こんな自問自答もしてみてください。

  • あなたには、今本当にカミングアウトが必要ですか?
  • あなたは、なぜカミングアウトしたいのでしょうか?
  • あなたは、カミングアウトして親に勘当される覚悟はありますか?
  • あなたは、親を傷つけることにしてまでもカミングアウトしたいですか?

私は、「もう嘘をつくのは嫌だ。勘当されても、自分に嘘をつかずに生きていきたい」。

大袈裟でなくこう覚悟を決めて、カミングアウトしました。

「たとえ、母親を傷つける結果になっても、もう嘘をつくのは嫌だ」こう思っていたのも、正直な気持ちです。

とても、自分勝手な感情に思われるかもしれませんが、当時の私はもう嘘をつくことに本当に疲れていたのです。

 

カミングアウトした私が、これからカミングアウトしようとしているあなたに言えること。

それは、2つです。

  1. あなたの親の状況と精神状態を考えてください
  2. あなたに覚悟があるかどうかを考えてください

この2つをしっかり自問自答した上で、カミングアウトするかどうかを決めることをおすすめします。

カミングアウトは、言う側にもすごく負担のかかることです。

が、言われる方も大きな大きな負担がかかることです。(特に家族なら)

だからこそ、相手の状況をよく考えてみてください。

そして、万が一にでも最悪の結果があることも覚悟して、カミングアウトするべきです。

なぜなら、その最悪の結果になったとき、後悔だけはして欲しくないからです。

 

友人にカミングアウトしたときの反応は?

ちなみに、私は数人の友人にもカミングアウトしています。

本当に仲の良い友人と、信頼できる仕事先の人にだけです。

その人たちに話したときの反応は、全員に共通するものがありました。

そう、いたって普通だったのです。

何も変わらない。

  • 私「私、今女性と付き合ってるんだよね」
  • 友人「そうなの?」
  • 私「うん」

こんな感じのことがほとんどでした。

それくらい私の周りの友人は、私のことを受け入れてくれているんだと凄く嬉しくなったものです。

たまに、驚く友人もいましたが、驚く内容は、私がレズビアンなことではなく、「なぜ、自分にそんなに大事なことを言ってくれたの?」ということ。

ここに驚く友人がほとんどでした。

 

レズビアンが、友人にカミングアウトするときの注意点

たまに、カミングアウトするとあほの一つ覚えのように、こんなことを言ってくる人がいます。

  • 「男が嫌になったから、女に走ったの?」
  • 「男の良さを分かってないんだよ」
  • 「男の良さを俺が教えてあげるよ」
  • 「俺も、エッチに混ぜてよ」
  • 「エッチ見せて」
  • 「3Pしようよ」

こういうことを言われると、当時私は気持ち悪くて吐きそうでした(苦笑)。

吐くというと大袈裟ですが、かなりムカついていました。

でも、今は、何を言われても何も思いません。

というか、こういうことを言ってくる相手に対しては、「可哀そうな人だな…」と思ってしまうくらいです。

友人にカミングアウトするときは、その人の人格をよく見るようにしてください。

でないと、無駄にあなたが嫌な思いをしたり、傷つく結果になるからです。

今の日本は、同性愛者にとっては、やはり住みにくい世の中です。

いくらゲイやお姉タレントがテレビで活躍していても、私たちレズビアンにとってはやはり生きにくい。

だからこそ、無駄に嫌な思いをするのなら、黙っておく。

このような選択をするレズビアンも多いと思います。

ただ、本当に心からあなたのセクシャリティ関係なく受け入れてくれる友人もいるはずです。

だからこそ、相手の人格を見抜ける目が、必要になってきますよね。

 

レズビアンだとカミングアウトしようとしているあなたへ。私からのアドバイス

私は、カミングアウト推奨派です。

もちろん、むやみやたらにカミングアウトする必要はないと思っています。

ですが、普通にカミングアウトできる世の中になって欲しいと心から思っているのです。

なぜなら、その方が隠し続けている状態よりも良いに決まっているからです。

でも、それができないのが日本の現状です。

だからこそ、あなたのセクシャリティ関係なくあなたを受け入れてくれる友人を1人でも多く作ってほしいと思っています。

また、もし言えるのであれば、家族にも理解してもらう方が良いに決まっています。

家族へのカミングアウトに関しては、絶対に言った方が良いとは一概には言えません。

親の年代や宗教上の理由により、どうしても同性愛を理解できない人もいるからです。

ただ、私のように、カミングアウトをきっかけに本当の家族になるケースもあります。

だから、もしカミングアウトできる状況とチャンスがあるのなら、勇気を持ってみて欲しいと思っています。

 

そして、万が一カミングアウトして、あなたが1人になってしまったのなら、私にメッセージをください。

私が、あなたの味方になります。

これは、綺麗ごとでなく本気でそう思っています。

私と、繋がりましょう。

私と、友人になりましょう。

あなたは、1人じゃない。

あなたには、私のような味方がいること、絶対に忘れないでください。

本当に、本当に忘れないでくださいね。

 

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ライター紹介 ライター一覧

吉瀬たまき

LGBT.comJAPAN運営事務局代表。レズビアン。LGBT関連のフリーライターとして2014年より活動をスタート。本人も小さい頃から、性的マイノリティについて悩み様々なメディアの情報に振り回されながらも、独自にさまざまな知識や恋愛経験を得る。同時に、婚活関連会社に就職後1万件以上の恋愛相談にのり続けた実績を持つ。性別・マイノリティ・マジョリティにとらわれず「ワクワクした人生を」をモットーにさまざまな活動に取り組んでいる。

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